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CEO・井上憲 対談企画 TOKYO No.1 SOUL SET渡辺俊美とエンタメ×見守りサービスを語る

−TOKYO No.1 SOUL SET渡辺俊美コラボ記念対談−

90年代から活躍を続けるTOKYO No.1 SOUL SETのボーカル&ギターを担当する渡辺俊美さんとジョージ・アンド・ショーン株式会社(以下、G&S) が開発しているなくし物・見守りサービス「biblle」のコラボデザインが発売されました。
今回発売を記念して、渡辺俊美さん(以下、俊美)とG&SのCEOである井上憲(以下、井上)の対談企画が実現。
見守りについての想い、今後の展望、俊美さんの生き方や子供への想いなど盛りだくさんの内容をお届けします。

井上:今日はよろしくお願いします。
アーティストの方ってアーティスト同士はもちろん仲が良いでしょうし、
きっと会話しやすいコミュニティってあって、僕らみたいな一般大衆からしたら近づきづらい、それがオーラになって現れていると思うんですが、俊美さんって隔たりがないですよね。TOKYO No.1 SOUL SETといったら雲の上の存在というかとても緊張していたんですけれど(笑)

俊美:そういうのはまったくないですね。若い頃はそういうのもあったかもしれないですけれど。当時は人と違ったものを追い求めていましたしね。

井上:自由だからこそ、アウトプットが多彩ですよね。
音楽、エッセイ、洋服、個展・・様々な活動をされていますが、自由だからこそそこに魅力が詰まっているというか。

俊美:武道館でもちろんライブをやりたいけれど、そこに囚われすぎないミュージシャンとしての生き方、長くできるようなやり方を提案したいなと。
だから弾き語りもするし、バンドもするし。

渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET / THE ZOOT16 / 猪苗代湖ズ)

井上:なるほど。これが俺らのスタイル!と決めすぎずに、こうなったら楽しいというのを自由に軽快に表現しているんでしょうね。

俊美:メジャーじゃなければダメという風習が嫌なんですよね。
テクニックを持っている人はテクニックを見せるためのメジャーも良いけれど、
そうじゃない人もいるから色々なパターンがあって良いと思っている。
グッズも一緒だと思っています。

井上:これが正解というのがないということですね。
それでいうと、僕はハードウェアの勉強をやったことがなかったので知識がない状態でした。セオリーとか色々と勉強しておけばよかったかなと思っていたんです。
電気電子部品について専門的にやっている人にはなんでわざわざこの形状でbiblleを売ろうとしているんですか?とか普通に聞かれるんです。
薄くしようとすれば薄くなるし、もっと使いやすくなりますよと言われるんですけれど
やっぱりそこは良くも悪くも既成概念がないから今があるのかなって今のお話を伺って自信が持てました。

俊美:勉強していたらグッドデザイン賞とれなかったかもしれないですもんね。
それが個性なんでしょうね。

井上:そうか、そういう考え方があるのか・・なるほど、ありがたいです。

井上憲(ジョージ・アンド・ショーン株式会社 代表取締役)

<モノの価値からヒューマニズムの時代へ>

俊美:グッドデザイン賞をとったのもわかるなと思って!
このサイズ感とちょっとしたアイディアと。
井上さんの個人の想いが強いからこそすぐに決断してゴーできたんでしょうね。

井上:そうですね、既成概念がまったくなかったからこそ進められました。
実はBluetoothって金属と相性が悪くて離さないとダメなんです。
その関係でbiblleのボタンの位置が当初違う場所に提案されたんですけれど、
なんかダサくて(笑)押しづらいし。小さいこだわりがたくさん詰まっています。

俊美:きっとこだわりがたくさんあるんだろうなと思っていて。
表面のデザインの良さだけではなくてボタン位置や文字入れの場所や様々な要素でデザイン賞を受賞したんだろうなと。シンプルかつ機能性が評価されたんでしょうね。

井上:そうですね、商品のデザインもそうですが、アプリを含めてシステムのデザインも評価していただきました。

2018年 GOOD DESIGN賞を受賞

俊美:いきなりデザイン賞をとっちゃうとこの先やりづらい?
それともさらにやる気になりましたか?

井上:モチベーションにはなりますね。
ベンチャーなのでしがらみがなく、意思決定がすごく楽です。
やりたいと思ったことがすぐにできますね。最初は5人ではじめましたが、みんなで決めてすぐに行動。クラウドファンディングをするならそのために誰が何をしてと即行動ベースに落として突き進んでいきました。こういったことの延長線でグッドデザイン賞はとれたと思っています。嬉しかったです。

俊美:一つの結果ですもんね。
日本から生まれた、伝統と新しいもののミックスだったり、
今度はモノではなく「ヒューマニズム」のような人生をどう生きるか、みたいなところが密接になってきているように思うんですよね。

井上:そうですよね。グッドデザイン賞だけでなく、今年に入って日本経済新聞のピッチコンテストでグランプリをいただいたんです。
1番評価していただいたのが、「社会課題を解決する」というところでした。
商品や技術そのものというよりは、「何をしようとしているのか」というところを評価対象にしていて、弊社がやっている意義、世の中こういう風になったらいいなというところを本業ではなく兼業としてみんなで集まってやり続ける。
儲けようという心理よりも世の中をよくしたいという観点でみんなが動いてくれている。
まさに「ヒューマニズム」を体現しているかなと思っています。

2020年 日本経済新聞主催 第一回スタ★アトピッチJapan グランプリを獲得

俊美:そうですよね。biblleは「芸術作品」ではないんですよね。
芸術的なものって直接わかりやすく何か人の役に立つわけではないけれど、結果としては役に立つという奥にあるものだけれど、biblleは直接人の役に立つものじゃないですか。

井上:なるほど。デザインとアートの大きな違いなんですかね?

俊美:そうですね。
デザインはニーズ、アートは近いけれどお互い吸引しあうものというか、引き合うものでエネルギーになるもの。

井上:そういった意味でいうと、俊美さんって両軸でご活躍されていますよね。

俊美:50さい過ぎると反省点もあったりしてね(笑)
音楽も洋服も独学なんですよね。
好きなことを仕事にした、というガッツだけなんです。
失敗話はたくさん持っていて(笑)経験談はいっぱいできるんだけど、基礎習っておけばよかったなとかデッサン習っておけばよかったなとか今になって思ったりしますよ。
ただ感覚やセンスというのは知識と経験だと思っているから、そういうことに関しては貪欲にやってきたなと思っています。そういった意味でのガッツさというのはあったからここまで来れたのかなとは思っています。

井上:普段からそういうことを意識しながら様々な活動をされているんですか?

俊美:そうですね、若い時は面白いものは全てやっていましたしね。

<ファンを増やしていくコミュニティ作り 「人の役に立ちたい」という想い>

井上:僕らも俊美さんみたいにどんどんファンを増やしていきたいと思っているんです。
どうやって周りの人たちがフォローしているなと感じるんですか?

俊美:若い時は自分がこういうものが好きというのをアピールしたらそこに共感した方がファンになってくれました。今はなくても良いものとなきゃならないもののバランスが年を重ねるごとに上手くなってきて、アウトプットの質も若い頃と変わってきた。
音楽は直接生死に関わるものではないですが、食べることは直接生死に関わる。
自分と同じようにファンも年を重ねていくし、物理的に変化があるなら自分も変わらなきゃな、変わっても良いのかなとは思いましたね。自然な流れでニーズの一致みたいなものがあるのかなと思いますね。「愛されたくてこうする」という意識はないんですよね。

TOKYO No.1 SOUL SETは2020年で結成30周年を迎えた

井上:求められるものに答えるというスタンスなのか、あくまでも自分の中の表現形態にファンの方がついてきているのかどっちの感覚なんでしょうか。

俊美:後者は40代ぐらいまでですね。
2011年の震災前まで。それまでは自分はこうだ!という形でやってきた。
震災後は被災した人たちをどうしたら助けられるんだろう、という発想になっていった。
意外と音楽ってCDになるまでの段階で「自分のもの」は終わっているんですよ。
“自分で演奏して確認して”が終わってたらあとは人のものなの。自由に聴いてください、自由にいじってくださいという感じ。ライブをする頃にはもうみんなのものになっている。
そういう考え方ができるようになったのも震災後からですね。

井上:それだけ強く求められるシーンが増えたということなんですよねきっと。

俊美:それこそニーズの一致なんでしょうね。役に立ちたいなーって強く思い始めたんですよね。

<デザインコラボのきっかけ>

井上:今回デザインコラボだけじゃなくこのように対談もさせていただきすごくありがたいんですが、コラボしてみようと思っていただいたきっかけはなんだったんでしょうか?

俊美:きっかけは「子供」ですね。僕にも3歳と6歳の子供がいるけれど、山の中で迷子になって未だに見つからない子供のニュースなどをみるとこういった見守りのグッズが普及すればなと強く思いました。
事件や事故がすべて無くなることは難しいけれど防ぐことはできる。

井上:本当にそうですよね。
みんながbiblleを持ってくれていて山の中で最悪スマホを誰も持っていなくても、周辺にいるならドローンを飛ばして受信すれば拾えたりする可能性があるんです。
子供のことは本当に心配。どこでどんなことが起きるかわからない。

俊美:親って心配するのが仕事だからそれをなるべく減らしてあげたい。
もっと大勢の前で話せる場があると良いですよね。
グッズとしてあることをもっと知らせてあげたい。

<TOKYO No.1 SOUL SETオリジナルデザインについて>

井上:今回のコラボデザインのコンセプト、デザインはどのように生み出されたんでしょうか。

俊美:子供が持ちたくなるようなキャラクターっぽいデザインにしたかった。
TOKYO No.1 SOUL SETはかっこいい系、クール系が多いんですが、ポップな感じで見た目がぱっと見て可愛い!と思われるものにしたかったんです。

TOKYO No.1 SOUL SETモデル

<biblleとは>

俊美:そもそもどういう商品なのか、類似品との差別化はどんなところなのか知りたいです。

井上:biblleは「GPSとは違う」というところが一番間違いがちなところ。
GPSはいつも位置が把握できるんですけれど、これはGPSが入っている訳ではないので
スマホアプリとセットに一緒に使うものです。
GPS端末の方はいつも位置が取れるけれど電池が2、3日で消耗します。
もともと認知症だった祖母に持ってもらいたい目的で作ったので、祖母に毎日充電してもらうのが難しかったり、大きいし重くて持ってもらえなかったりして。だったらもっと可愛くキーホルダーみたいにして気軽に持ってもらえるものを作りたくて、小型かつGPSを抜いたものを開発しました。

メインの機能は
1、biblleとスマホが近くにあるときにアプリを起動させてボタンを押せばbiblleが鳴る
2、双方向に通信しているのでbiblleのボタンを押すとスマホを鳴らせる
なのでスマホがどこに行ったかわからなくなったらとても便利な機能なんです。
僕が1番使うのはこのスマホを鳴らす機能ですね。
マナーモードでも鳴るので便利です。

俊美:ちなみに電池はどのぐらいもつんですか?

井上:半年ぐらいです。
かつ電池も変えられるようにしたくて、子供も使うので簡単にあけられないようにしました。紆余曲折を経てこのデザインになりました。

<biblleを使ってみる>

井上:実際アプリを入れて使ってみましょうか!
俊美さんは何を無くしやすいですか?

俊美:財布もなくすしメガネもなくすし・・いろいろなものをなくしてますね(笑)

井上:財布ならbiblle LiTEも使いやすくておすすめです。
500円玉ぐらいの大きさでかつ軽いので小銭入れに入れておけます。
さすがに楽器をなくしたりは・・・?

俊美:ある!!!

井上:笑!!あるんですか!!

俊美:意外と盗難が多いんですよね。僕もなくしたというか盗難で。
ツアー中なんかにもそういうことが起きることがありましたね。
機材車ごとなくなったことも。

井上:biblle LiTEに関してはシールでペタッと貼り付けられるので楽器に直接貼ることもできるんです。
今1番のメインはなくし物防止として使われることが多くて置いてきてしまったときに自動で位置を記録してくれる。例えばかばんとか財布とかにつけておく。
でも今一番需要が高いのは、小さいお子さんとか高齢者、ペットの迷子防止の見守り。
なくし物防止だけでなく、迷子、「見守り」の方向に移行していきたい思いがあるんですよね。
ものすごい数が普及していないとどこに行っても位置情報が拾える状況に今なっていないので、それをカルチャーとして広げていきたいと思っていて
今回をきっかけに何か俊美さんとご一緒できないかなと思っています。
俊美さんとフェスの中で何かしたり、グッズとしての展開などで広げていけたらすごくいいなと思っています。

俊美:広げていけたらいいなと思いますね。
こういうものがうまく使えるようになっていったらいいですよね。

<エンタメ×見守りサービスの実現へ>

井上:オープンな場で公共の電波に乗せてより多くの方に知ってほしいですね。
GPSではないのでリアルタイムの位置情報を把握することはできないんですが、
ニーズがあるのは圧倒的に子供の見守りなんですよね。
世の中に機能している街をどんどん増やしていきたい、それにはまずは知ってもらわないと。

俊美:様々な人を繋げて何かが生まれる、ということをどんどんやっていきたいと思っています。
買った人も作った人も紹介した人もみんなよかった、と思ってもらえるようになるのが一番良いことですね。

井上:根っこにあるストーリー含めて伝えたい。
カルチャーを作ってそれを広めていくということに関して音楽は伝えやすいなと今日お話しして思いました。

俊美:そうですね。
フェスのグッズと一緒に販売したりもしたいですよね、Tシャツとセットにしたり。

井上:良いですね!グッズとのコラボやイベントなど今後いろいろな場所でご一緒できたら嬉しいです!
フェスでお子さんにレンタルで貸し出しして迷子にならないように、さらわれないようにリスクヘッジとして導入できたら良いなと思っています。
フェスやライブ会場での活用は相性がよくて、biblleは何階にいるかまで細かくわかるのでGPSより正確な情報がわかるという利点もあるので、今後いろいろな形でコラボが実現できると良いですよね。

本日はありがとうございました。

渡辺俊美
「TOKYO No.1 SOUL SET」のボーカル&ギターを担当。
ソロ・プロジェクト「渡辺俊美 & THE ZOOT16」としても活動。
2010年には「猪苗代湖ズ」を結成し2011年紅白歌合戦出場。
2014年に刊行した「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」はベストセラーとなり、2015年にテレビドラマ化、2020年11月「461個のおべんとう」として井ノ原快彦・道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)による映画公開が控えている。

■価格
4,070円(税込)
■販売リンク
▼biblle 公式オンラインショップ
https://shop.biblle.net
▼Amazon
ブラック: https://www.amazon.co.jp/dp/B08FKRCYJX
ホワイト: https://www.amazon.co.jp/dp/B08FLYDC6Q
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